2009年3月アーカイブ

PHP5をWindows上のApache2.2.xのモジュール版として動作させるには、httpd.conf を編集してApacheがPHPを利用できるようにした後、Apacheサーバを再起動する必要があります。


1.Apache設定ファイル「httpd.conf」の編集

 Apache2.2.xのモジュール版を使用する場合は、以下の行を httpd.conf の最後へ追加して下さい。

    LoadModule php5_module "c:/php/php5apache2_2.dll"
    AddType application/x-httpd-php .php


2.動作確認用スクリプトの作成

 以下の内容を、Apacheサーバーの「htdocs」フォルダに、適当なファイル名(例えば、test.php)で保存します。
 (デフォルトでは、C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs)

    <html>
    <head><title>PHP TEST</title></head>
    <body>

    <?php phpinfo() ?>

    </body>
    </html>


3.サーバーモジュール版PHPの動作確認

 ブラウザを立ち上げて、アドレス欄に「http://localhost/test.php」と入力、リターンキー押下で、

 PHP情報が表示されたら、動作OKです。

PHP5をWindows上のApache2.2.xでCGI版として動作させるには、httpd.conf を編集してApacheがPHPを利用できるようにした後、Apacheサーバを再起動する必要があります。


1.Apache設定ファイル「httpd.conf」の編集

 CGI版のバイナリを使用する場合は、以下の行を httpd.conf の最後へ追加して下さい。

    ScriptAlias /php/ "c:/php/"
    AddType application/x-httpd-php .php
    Action application/x-httpd-php "/php/php-cgi.exe"


2.動作確認用スクリプトの作成

 以下の内容を、Apacheサーバーの「cgi-bin」フォルダに、適当なファイル名(例えば、cgitest.php)で保存します。
 (デフォルトでは、C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\cgi-bin)

    #!c:/php/php
    <?php
      echo "Content-type: text/html\n\n";

      echo '<html>
      <head><title>PHP-CGI TEST</title></head>
      <body>';

      echo "Hello World\n\n";

      echo '</body>
      </html>';

     ?>


3.CGI版PHPの動作確認

 ブラウザを立ち上げて、アドレス欄に「http://localhost/cgi-bin/cgitest.php」と入力、リターンキー押下で、

 Hello World と表示されたら、動作OKです。

PHPをWindowsシステムにインストールするのには、手動(手作業)とインストーラによるインストールの2種類があり、PHP5.2以降では、インストーラーはMSI形式となりました。

ここでは、Windows2000に手動でPHPをインストールします。


1.PHPファイルのダウンロード

 最初に、phpのWebページで、PHP5の最新版を確認します。

 2009年3月26日現在、最新の安定版は、PHP5.2.9です。

 「Current PHP 5 Stable: 5.2.9」をクリックします。


 ダウンロードページが表示されますので、

 「PHP 5.2.9-1 zip package」をクリックします。


 ミラーサイトページが表示されますので、

 「jp.php.net」か「jp2.php.net」をクリックして、zipバイナリアーカイブをダウンロードします。


 「ファイルのダウンロード」ダイアログボックスが表示されますので、

 「保存」ボタンをクリックして、適当なフォルダ(例えば、C:¥)にアーカイブを保存します。


2.PHPファイルの展開

 ダウンロードファイルを展開すると、zipパッケージは次のように、「php-5.2.9-1-Win32」のようなフォルダ名で展開されます。

 「C:\」に保存後、ファイルを展開して、「C:\PHP」のようにフォルダ名を変更すると良いでしょう。


3.ファイル構成

 展開されたファイル構成は、次のようになります。

 CGI実行ファイル、CLI実行ファイル、サーバモジュールなどがあります。


4.環境変数の設定

 4-1.CGI実行ファイル、CLI実行ファイル、サーバモジュールのいずれも「php5ts.dll」を必要としますので、PHPフォルダ(C:\PHP)をPATH環境変数に登録して、php5ts.dll を有効にします。

 「マイ コンピュータ」を右クリックして、「プロパティ」をクリックすると「システムのプロパティ」ダイアログボックスが表示されますので、「詳細」タブを選択して、「環境変数」ボタンをクリックします。


 「環境変数」ダイアログボックスが表示されますので、

 システム環境変数の「Path」を選択して、「編集」ボタンをクリックします。


 「システム変数の編集」ダイアログボックスが表示されますので、

 変数値の最後に、「;C:\PHP」を追加して、「OK」ボタンをクリックします。


 4-2.PHPが設定ファイル「php.ini」にアクセスできるように、php.ini が存在するフォルダ(C:\PHP)を変数名「PHPRC」に登録します。

 「環境変数」のダイアログボックスで、システム環境変数の「新規」ボタンをクリックすると、


 「新しいシステム変数」ダイアログボックスが表示されますので、

 変数名に「PHPRC」、変数値に「C:\PHP」を追加して、「OK」ボタンをクリックします。


5.PHPの動作確認

 コマンドプロンプトを開いて、「php -r "echo 'Hello World';"」と入力、リターンキー押下で、

 Hello World と表示されたら、インストール完了です。