PHPで拡張モジュールを利用するには、php.ini の設定を使用してPHP起動時にロードするか、スクリプトの中で dl() 関数を使用して動的にロードするかの2種類があります。
ここでは、php.ini を使ってmbstring拡張モジュールをロードします。
PHP拡張モジュールのDLLには、ファイル名の前に 'php_' が付いています。
ダウンロードしたzipファイルには、PHP設定ファイル php.ini のサンプルとして php.ini-dist と php.ini-recommended の2つが含まれています。パフォーマンスとセキュリティの観点から最適化された初期設定がなされているので、php.ini-recommended の使用が推奨されています。(php.ini-recommended をコピーして、php.ini とファイル名を変更して使用)
1.拡張モジュールが存在するフォルダを指定
(ファイル名を変更した)php.ini の542行目を
extension_dir = "./"
↓
extension_dir = "c:\php\ext"
に変更。
2.mbstring拡張モジュールのロードを指定
php.ini の674行目を
;extension=php_mbstring.dll
↓
extension=php_mbstring.dll
に変更(行頭の';'を削除)。
これで、マルチバイト文字列関数が利用できるようになります。
3.動作確認用スクリプトの作成
以下の内容を、Apacheサーバーの「htdocs」フォルダに、適当なファイル名(例えば、mbtest.php)で保存します。
(デフォルトでは、C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs)
尚、PHPスクリプトの文字エンコード、ブラウザの表示エンコードともにUTF-8として下さい。
<html>
<head><title>PHP-MBSTRING TEST</title></head>
<body>
<?php
mb_internal_encoding("UTF-8");
echo mb_internal_encoding();
echo '<br />文字列の長さは:'.mb_strlen("あいうえお");
?>
</body>
</html>
4.mbstring拡張モジュールの動作確認
ブラウザを立ち上げて、アドレス欄に「http://localhost/mbtest.php」と入力、リターンキー押下で、
UTF-8
文字列の長さは:5 と表示されたら、動作OKです。
注)PHPをサーバモジュールとして実行している場合は、Webサーバを再起動しないと、php.ini の設定が反映されません。Webサーバを忘れずに再起動して下さい。